『お母さんからのひと言』(7月生活表より)

 3年前、プレプレスクールの見学に行った時に、初めて聖マリア幼稚園と出会いました。その時に、他の幼稚園にはない温かい雰囲気を感じたことを今でも覚えています。最初は私から離れることが出来なかった息子が、通っているうちに先生と仲良く手をつなぐようになっていました。

 花組の時には、通い始めて一ヶ月程で病気になり入院してしまいました。その後も体調が悪く、1,2学期はほとんど欠席してしまいました。同時期に私も病気をこじらせ入院をし、本当につらい時期でした。3学期になり体調は戻ったものの、なかなっか幼稚園に行く事に慣れず、牛歩戦術をとり、幼稚園の玄関から花組の部屋に行くまで毎日20分もかかっていました。チャプレン先生には「将来は国会議員になれるな。」と言われたことを懐かしく思い出します。今では「花組さんのお手伝いをしないといけない。」としっかりしたことを言い幼稚園の用意も一人で出来る様になりました。

 悩んだことや辛かった事は、今思えば良い思い出です。振り返ってみると、子供の成長の早さには驚くばかりです。成長を感じる事は親として喜びですが、その一方で最近は少し寂しく感じる事もあります。もしかして子供と実際に関われる時間というのは、そんなに長くはないのかもしれません。子供はもう既に少しずつ私から離れて歩き出しています。幼稚園という私から離れた場所と時間の中で、子供自身が実際に見て、聞いて、感じながら成長しているのです。

 最近、私は「子育ちのゴールとは何か」という事をよく考えることがあります。子育てのゴールの一つは、子供が自律出来るようになる事と考えています。子供が自分自身で考え目標に向かって努力し、その結果として幸せを感じる事が出来れば良いなと思っています。そのために、私自身も今という時間を大切にし、子供から少しずつ自立していきたいと思っています。その一歩として、今年は幹事を引き受けさて頂くことになりました。これから一年間、頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。