『お母さんからのひと言』(3月生活表より)

 春の訪れと共に、子ども達の成長を感じ、新たな一年に向かう喜び・期待・不安、様々な思いが交差する嬉しくもちょっぴり胸がざわつく寂しさも覚える季節ですね。

 先日の「春のつどい」で、子ども達は一生懸命に自らの持てる力を発揮して輝く姿を見せてくれました。子ども達がそれぞれ成長した一年は、私たち保護者にとりましても掛け替えのない一年であります。

 「こひつじの会より」として、私達2015年度感じよりのお便りも今回で最後なります。9名の幹事の思いをここに纏めさせて頂きたいと思います。

 幹事という大役をお引き受けし、自分に務まるだろうかと不安いっぱいのスタートでした。頼りになる先生方、支えて下さるお母様方、幹事のみんなに支えられているコトをひしひしと感じました。一年を通してこれほど保護者がいろんな行事に関わる幼稚園は少ないと思います。そのお陰で子どもの成長をより近くで幹事、先生方の大変さやありがたさを実感し、沢山のお母様方と交流を持つ事が出来ました。幼児期、子どもと密に関わり子育てを行えることは何ものにも替えがたい喜びや楽しさがあります。しかし、出産し、今までとは違う社会での役割を担うことになった母という立場は時に孤独感や不安感もあります。そんな時に必要なのは、人と人との関わりであり、それを求め、そんな思いを満たしてくれるのが「こひつじの会」という場であったように思います。「こひつじの会」を通して、100年以上永きに渡り受け継がれてきた聖マリア幼稚園の歴史や素晴らしさをより身近に感じられ、大事な我が子をお預けえきる安心感を覚えました。「こひつじの会」の様々な活動を受け継がれて来たお母様方の思い、子ども達の今日の笑顔の為、子ども達にとって人生の基礎となる貴重な日々である幼稚園生活を支えたいというまっすぐな思い、そんな大切なお手伝いをさせて頂けるなんて何て素晴らしく充実したことだろうと思いました。実際に一つまた一つと行事を迎え、終える毎に得た喜びと達成感。「私達にでも出来る事がこんなにあるんだ!」と、自分の世界が広がっていく事を感じました。素晴らしい経験をさせて頂くうえで、至らなさからご迷惑をお掛けした事もあったと思います。しかし、どんな時もそばにいてお互いを信じお互いを認めあった幹事のみんなが側にいてくれたこと、「ママ友」なんて言葉では済ませて欲しくない掛け替えのない大切な人が出来たのも、「こひつじの会」のお陰です。本当に幸せな一年でした。そして「幹事さん」のお母さんを喜び応援してくれた愛おしい子ども達にも感謝したいです。

 『幼稚園とは、ただ“子どもを通わせる場所”だと思っていたけれど、聖マリア幼稚園は“子どもも親も友に学ぶ場所”であると感じた』と言ってくれた幹事があります。本当に聖マリア幼稚園は子どもだけのための幼稚園ではなく、子どもを取り巻く全ての家族、それに繋がる人を導き学ばせてくれる場所だと感じます。昨今の耳を塞ぎたくなる様な子ども達のニュース。マリアの子ども達は、先生方、ご家族、他のお母様からそそがれる愛の眼差しで、みんなスクスク育っています。日本中いや世界中、聖マリア幼稚園だらけならいいのに・・・とつぶやく幹事。幸せ過ぎて見えなかった事に沢山気付けた一年でした。流行りの言葉で表現すると、4月から私達は間違いなく『幹事ロス』になるでしょう。部活を引退する気持ちになっている幹事もいます。いや!でも!マリアですから!!引退しようが、繋がりは永遠です!!これからも私達が今出来る事に真摯に向き合ってゆきます。子ども達の幼稚園生活の思い出に私達の「こひつじの会」の思い出をプラスさせてもらい、思いを込めて、幸せのバトンを次年度の幹事の方々に繋ぎたいと思います。

 最後に「こひつじの会」の全ての皆様の多大なご協力とご理解に心より御礼申し上げます。

 感謝でいっぱいの一年間、本当にありがとうございました。