『お母さんからのひと言』(5月生活表より)

 新緑の京都御所を通り抜け、風薫る輝く鴨川を渡り、何という事のない話をしたり、時に小さな胸の内を打ち明けてもらったりしていると、辿り着きます聖マリア幼稚園。どんな日も変わらぬ、園長先生の笑顔とチャプレン先生の温もりに飛び込むのは、子供達だけでなく、私も同じです。ほっこり安心して、子ども達だけお預けするのが寂しい程、私も行きたいな~何て思える毎日は幸せなことと感謝するばかりです。

 堀川、烏丸、河原町、川端、東大路・・・何台の幼稚園バスが行き交うでしょう。「どちらの幼稚園に?」と尋ねられ、「丸太町岡崎道の聖マリア幼稚園です!」と答えます。必ず「幼稚園バスで?」「いえ、バスのない幼稚園です!」すると、また必ず、「どうしてそんな遠い所へ?」心で思うことはいつも『そんなん、マリアがええに決まってるからやんか!」しかし、やんわり「もの凄く、ええ幼稚園なんです~どうしても行かせたくて~。」と答えます。そう、どうしても通わせたかったのです。

その理由を挙げる切りがないのですが。
神様に守られていることを幼子の時から感じられるキリスト教保育。脈々と受け継がれてきた素晴らしい保育。先生方の子ども達への思い、子ども達の成長を共に見守り導いて下さる熱意。子ども達を取り巻く今を大切にして下さる環境・・・等々。

マリアには、ピンクのゾウや、どこに咲いているやら分からぬお花の装飾はありません。季節と共に移り変わる窓の装飾は、常に季節を先取り飾られ、子ども達が今の季節を感じたり、気づいたりさせて頂けます。それは窓に限らず。しかし、何をとっても先生方のお手間入りであることは間違いなく、いつも頭の下がる思いです。

手間入りであることは間違いなく、いつも頭の下がる思いです。

毎日の送り迎えで出会う先生方、今日の我が子の様子を事細かくお教え下さり、些細な事にも目を向けて下さる。時に褒められ、時にこっそり叱られた事を知らせて頂くことで、こちらもフォローが出来る。こんなにも我が子の今を感じながら過ごす濃厚な時間はきっとマリアにいるホンの数年なのだろうなぁとしみじみ感じることもあります。しかし、そのホンの数年が親子で過ごした毎日が、きっと心にしっかりと刻まれて、心を養い、これからの歩みの礎となると確信しております。

 今年度、こひつじの会の幹事をさせて頂く事となりました。感謝するばかりのマリアに、先生方に、恩返しをさせて頂けるチャンス!そして、今まで、こひつじの会を守ってきて下さった沢山のマリアを愛する保護者の皆様が、大切にされて来たことを。これからマリアに出会われるであろう未来の保護者の方々へバトンを繋げる様に。マリアがいつの時代もマリアのままであっていて欲しい、そんな思いを込めて参ります。会員の皆様のご協力を得ながら、一年間、ご一緒させて頂く頼もしい幹事の皆様と共に、とことんマリアを満喫させて頂きたいと思います。

 一年間、どうぞよろしくお願い申し上げます。