『お母さんからのひと言』(3月生活表より)

 まだまだ寒い日が続いていますが、春の陽射しも時折感じられるようになってきました。幹事9人で順に担当させていただきました生活表も、今回で最後となります。今までになかった形ですが、幹事全員の思いをまとめて書かせていただくことにしました。お読みいただければ嬉しいです。

 不安いっぱいでスタートした春。幹事というお役目をいただいたものの『今、何をしたらいいんだろう』と気持ちは焦るばかりでした。出来ない事・知らない事だらけでまさに空回りの連続。けれどひとつひとつの行事ごとに周りの方々に教えていただきながら、準備はこれで十分かと9人で心配し、悩み、励ましあい、笑い合っているうちに前向きな気持ちを取り戻すことが出来ました。子どもたちの笑顔のため、時には母は強くなれるものですね。いつも「無理しないでね!」「何か手伝えることがあったら言ってね!」と声をかけ気にかけてくださるお母様方、頼もしく優しい先生方、話を聞き支えてくれる家族、そしてバタバタしている母にこころよく協力してくれた子供たち。そんな存在に改めて気付き、自分自身を見直すことができたのも【こひつじの会】の活動のおかげだと感謝の気持ちでいっぱいです。

 不慣れで至らぬ点も多々あったと思いますが、失敗もしながらも楽しんで一生懸命になれた一年でした。本当にあっという間に過ぎ去ってしまったのは毎日が充実していた証拠なのだと思います。もう4月からは「幹事さん」と呼ばれなくなるのかなぁ・・・とぼんやり考えてしまいます。幹事の仕事は確かに大変なものでしたが、皆で力を合わせて何かを成す(今まさに子供たちが経験していること!)、その難しさを感じるとともに、成し遂げた時の喜び、うれしさは何とも言えないものでした。この達成感と(心地よい?)疲労感は学生以来いあもしれません。幹事になったことで平凡な主婦生活がかなりスパイシーになりました。次年度の幹事さんには、仕事の内容以外にもそんな達成感やいろんな意味で刺激的な生活が待っているということも引き継いでいきたいと思っています。

 特に最大のイベントであるバザーでは、マリアのお母様方のチームワークの凄さを実感しました。クリスマス会は盛り上がらなかったらどうしようかとドキドキしながら準備しましたが、終わってしまえば楽しい思い出! ホテルでのクリスマスパーティーの幹事をするなんてなかなかないですよね。笑ったり泣いたり、いい経験をさせていただきました。クリスマスページェントのコーラスでは、子供たちとの素晴らしいハーモニーに心が震えました。そしてお餅つきではたくさんのお父様方も加わってさらにパワーアップ!(笑) 今まで話したことのない方達ともお話ししながら、日本の伝統的な文化に触れることが出来ました。私たち幹事にとっても、皆様にとっても、大切な思い出がたくさん詰まった宝物となったのではないでしょうか。

 子供達にとって初めての集団生活であり、マリア幼稚園という小さな社会の中でいろいろな出来事を体験していくうちに、私たちも少しばかりですが成長できたように思います。根底にあるものは神様から皆様から〈愛されているということ〉。決して目に見えるものではないけれども、大切なことを子供も含め、親である私たちも学ばせていただきました。大きな愛をもって育ててくださっていることを心に刻み、残りわずかですが幹事の仕事を務めさせていただきます。
 皆様、一年間本当にたくさんのご協力ありがとうございました。今年度の幹事の思いを皆様にお伝えできていれば幸いに思います。