『お母さんからのひと言』(7月生活表より)

 連日真夏のような暑さと雨の降らない梅雨入りでしたが、ようやく恵みの雨になりました。登園時の景色がアスファルトさえも、とても生き生きとしているように感じます。ただ、草花や木々にとっては嬉しい雨も、別の場所では災いをもたらしているという悲しい現実。当たり前の毎朝の訪れを、健康に安全に迎えられることに、改めて感謝したいと思います。

 さて、6月といえば一般的に行事の少ない月ですが、マリア幼稚園では様々なイベントがありました。参観、大文字登山、ボウリング大会、避難訓練、演劇鑑賞等々。忙しくもとても楽しい一ヶ月でした。それぞれの行事の感想を息子も話してくれましたし、避難訓練に至っては、当日の朝に「おかあさんもがんばって逃げてね」と忠告までしてくれました。

 一年前の6月に思いを馳せると、今よりずっと小さくて、今よりずっと泣き虫な息子の不安そうな顔ばかりが浮かんできます。メリーちゃん時代からお世話になっていたものの、とにかく園に入るのが精一杯で、せっかくの楽しいイベントも輪に入れないまま入園を迎え、そして入園式での号泣っぷりは、動かぬ証拠としてしっかりとアルバムに刻まれていました。

毎日毎日泣きながら通った一学期、ようやく笑顔が見られるようになった二学期、親子共に少し余裕ができた三学期。そして奇跡の皆勤賞! 振り返れば本当にあっという間の一年間でした。

 そんな中、最近改めて気付いたのが、卒園するまでにそれぞれの行事は三回しか無いということ。月日を王ごとに卒園までのカウントダウンが着実に進んでいるのです。そう思う都何だか寂しくなってきて、一日一日を大切に過ごそうと心に誓わずにはいられます。大変だなぁと思う毎日の送り迎えも、過去になると愛おしい日々だったと思えるよう、マイペースな彼と一緒に笑い、時には怒りながらも楽しみたいと思います。

 気まぐれであまのじゃくな息子にいつも温かく寄り添い、些細な相談にも快くのって下さる先生方に、この場をお借りして心より感謝します。

 一年余りをマリアで過ごし、親子そろってようやく右と左くらいは解るようになった今、幹事をさせて頂いております。私に務まるかという不安を抱えつつ、ひとつひとつハードルを越えて行きたいと思っております。こんな私ですが、皆様どうぞ宜しくお願い致します。