『お母さんからのひと言』(6月生活表より)

 聖マリア幼稚園のことを右も左もわからないけれど、花組さんで幹事になる人にとっては、みんな同じだと思い、幹事をさせていただこうと思いました。   が、ふたを開ければ、他のお二方はベテランママ。一人何も分からずご不便をおかけしていますが、幹事の皆さんに親切にしていただいて、入園前の日々とは激変した、濃いマリアライフを送らせていただいています。
 さて、キョウトへ越してきて2年目。いつも新しい土地へ越すたびに思うのですが、真っ白な紙の上を歩くような新しい土地での出会いは、特別に強いご縁を感じます。これまでの一年も、すべての出会いが良いタイミングで訪れ、次へと発展していく、繋がっていく、そんな一年でした。ありがたい気持ちでいっぱいです。マリアとの出会いも、その中でありました。
慣れない土地で、幼稚園選びに苦戦していた頃。幼稚園の説明会修了後の集まりで、私の席の隣にやってきてどかっと座りながら、「はじめまして!息子さんのおとうさんは外国の方ですか?だったら、ここは最適ですよ!」と勢いよく話しかけてきてくださり、その他、園のいいところを盛り沢山に語ってくださった方がいました。
その後、園の子供たちの様子を見学させてもらいに行ったのですが、名前を聞かれてももじもじして答えない息子に代わって、近所の女の子が、「***くんっていうねんで-」とみんなに紹介してくれたり、運動会の競技の練習に参加させていただいた時には、緊張あ取れない息子の名前をみんなで呼んで応援してくれたり、先生に言われなくても自分たちのチームのことは自分たちで責任を持って、仲間を助けあっている様子が窺えて、なんて優しい子供たち・・・!と胸が熱くなりました。息子も退室するときにもみんなに名前を呼んでもらってお別れをして、2人で幸せな帰路を辿りました。それから後日、園長先生とお話させていただいた時、先生のお心の広さと大きさに触れ、又感動し、感無量で帰ってきました。
入園して一ヶ月と少したち、息子も慣れてきたようですが、入園して4日目のこと。幼稚園の方に行かない横断歩道を渡ろうと、足を踏ん張って必死に私の手を引っ張っていました。しかし、お玄関の外で待っていてくださる園長先生の御姿を見たとたん、私の手を離し、ぱっと駆け出して園長先生の胸に飛び込んで行きました。その姿を見たときに、息子にとってすでにとても安心できる場所になっているのだと、本当に嬉しく、有り難く思いました。
また先日は、お迎えに行ったときに数メートル先にいる息子に呼びかけ、帰ることを促していたところ、それを聞いた緑組のお兄ちゃんが、なんと息子の手をひっぱって私のところまで「迷子になってると思って」と言って連れてきてくれたのです。又一つ、暖かい気持ちにさせてもらいました。このような優しいお兄ちゃん・お姉ちゃんに恵まれて幸せに過ごさせてもらって、息子もいつかその様なお兄ちゃんになれるといいな、と思います。
それでは、拙い幹事ではありますが、今年一年どうぞよろしくお願いいたします。